⭐️30余年前は、高血圧といえば、まず最初に「利尿剤」を処方するのが通例でした。
尿を出すことで、高血圧の原因とされた血液中の塩分を水分と一緒に排出するためです。
⭐️その後、血圧を下げるさまざまな新しい薬が生まれました。
これら「血管を広げる薬」や「心臓の収縮力を抑える薬」などによって、昔ながらの利尿剤はほとんど使われなくなりました。
💡そもそも人間の体内では、塩分は水分とくっついて動いているのです。
その証拠に、体の中から出てくる液体は、涙、汗、鼻水、血液にいたるまですべて塩辛いでしょう。
体の中は、一定のミネラルバランスが保たれているわけです。
よって、体から塩分だけを都合よく減らすことはできません。
「塩分と水分は、増えるのも減るのもセット」なのです。
漢方では、「高血圧は体内で余った水分によって生じる」とされています。
水っぽくて量の増えた血液を全身に送り出さねばならないため、血圧が上がるというわけです。
利尿剤で血圧が下がるのは、「塩分が出るから」ではなく、「塩分とセットになって余分な水分が出るから」なのです。
逆もまた真なり。
塩分が水分とくっついて動いている以上、
塩分の摂取量を減らせば水分もそれと一緒に減ってしまう。
つまり、必要以上に塩分が減れば、
体の細胞にとって必要な水分も減ってしまうというのが体の仕組みです。
よって、塩分が不足すると全身がカサカサに乾燥する。
そもそも、塩のもとである海水は、皮膚の免疫を上げることや殺菌作用のあることがわかっています。
このように海水は体表にはいいのに体内に入ると危険、というのもおかしな話ですよね。
人間と同じホ乳類であるイルカやクジラは、
ふだん海水を飲んで生活していますが、高血圧や脳卒中で死ぬとは聞いたことがないでしょう。
摂りすぎて問題なのは、「塩分」(海水からとれる自然塩)ではなく、「食塩」(化学的合成塩)なのです。
💡つまり、どんな『塩』を摂るかということが大事なのです。
「食塩」はナトリウムと塩素だけでできているため、水分を吸湿して、血液中に余分な水分を引き寄せてしまう。
「量が増えた水っぽい血液」を全身に送るためには、血圧を高くしなければならない。
だから、「食塩」の摂りすぎが高血圧のリスクにつながるわけですね。
しかし、「自然塩」を適切に補給していけば、血液サラサラで高血圧の心配もいらない。
かえって体が若返り全身がみずみずしくなる。
減塩一点張りの「我慢生活」を送らなくたって、私たちは若く健康でいられるのです。
塩味の利いたもっとおいしいものを食べていいのです。
ただし『塩』は自然塩ですよ👍
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